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February 3, 2005
『雪の断章』佐々木丸美

【内容紹介】
孤児飛鳥(あすか)は運命の糸にたぐられて青年に出逢った。札幌の大通り公園の、雪舞う冬の夜に、テレビ塔まぶしい夏の午後に。苦しさの果てに待ちうけていたこの神秘的なめぐりあい。孤独がやさしさを求め、歳月が愛をはぐくむ。だが、殺人事件の暗い影が行く手に……。北の都を舞台に感動の愛をつむぐ長編ロマン。
友達に勧められるまでこの本の存在も作者も全く知らなかったのですが、斉藤由貴主演で映画化までされていたのですね!オドロキ!
話の内容は古き良き少女マンガを彷彿とさせる感動の愛の物語となっているのですが、ここに殺人事件が絡んでいるのが少女マンガと違うところです。孤児の飛鳥(確か4才ぐらいだった。)が当時大学生の青年(実はお金持ち)に拾われて育てられ、やがて愛が芽生えるといった設定です。ちょっとあしながおじさん的要素も入っているかと思います。
昔から少女マンガを読みなれている人にとってはズギューンとストライクな作品かと思われますが、作者はこの「雪の断章」のシリーズものとして他にも「忘れな草」「花嫁人形」(←タイトルもなんとなく時代を感じさせます。)を書いています。以下ご参考。
『忘れな草』
葵と弥生、不思議な縁の糸で結ばれた二人の孤児。そのいずれか一方が大企業の継承権を持つ娘だという。社内の暗闘、急転する環境にもてあそばれながら、雪の日の記憶と幼い恋の間で二人の心は揺れる……。北の都・札幌の雪に、愛と宿命のアラベスクを描き出す長編メルヘン。
『花嫁人形』
人格者の父、しとやかな母、何不自由ない四人の姉たち。そんな家族の中で、私はひとり愛に無縁だった。読み書きさえとりあげられ、大人たちの打算にもてあそばれるみじめな孤児の私の心にも、しかし、激しい恋はひっそりと芽生えていった……。冷酷な宿命に耐えて生きる一人の少女の愛と哀しみを描く。
上のあらすじの通り、このシリーズはどれも主人公が孤児でいじめられたりして悲惨な状況(ホントにヒドイのでオドロキます。)にありますが、必ずどこかで助けてくれるあしながおにいちゃん(おじさんではないところがポイント。そしてみんなお金持ち。)が出てきます。最後はもちろんハッピーエンドで終わりますが、この作者のスゴイところはどの話にも殺人事件が起こることです。メルヘンなのにナゼ!!メルヘンロマンなお話にいつも殺人事件が起こるので、読んだ後はなんともいえない不思議な気持ちになります。ホント不思議。そしてシリーズ化してまで孤児とあしながおにいちゃんという設定に執着して書いている作者の執念に脱帽です。
現在はこのシリーズはどれも絶版になっているようですが、古本屋さんなどで見つけたら試しに読んでみる価値はあると思います。(復刊を願うファンの方々も沢山いるようです。)特に昔少女マンガを沢山読んでいた女性にオススメでございます。男の人が読んだらどう思うのかな???ちなみに映画版「雪の断章」では孤児の飛鳥役が斉藤由貴で、あしながおにいさん役が榎木孝明で、もうひとりのあしながおにいさんが世良公則となっているようでございます。この映画を見て世良公則ファンになった人もいるようなので、あなどれない映画なのでは!?
投稿者 hon-no-mushi : February 3, 2005 3:59 PM
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